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53 アンドレア・パラーディオ
2004年9月上旬、イタリアの小都市ヴィチェンツァに約1週間滞在し、アンドレア・パラーディオ(1508-80)の作品を見ることができた。パッラーディオの建築作品のほとんどはヴィチェンツァの旧市街およびその近郊に集中している。旧市街はコンパクトなのでバシリカやパラッツォなど1日あれば主要な作品をすべて見てまわることができるが、ヴィラはかなり広範囲に分散し、しかも開館時間がきわめて限られているので短期間ではとてもすべてを見ることはできない。今回は現地に詳しい知人の協力もあって、3日間のドライブで主要なヴィラの多くを見ることができた。パッラーディオに関する情報はアンドレア・パッラーディオ建築研究国際センターのホームページ(http://www.cisapalladio.org/)で詳細に調べることができ、現存する全作品の詳細な解説、開館時間、そして所在地のマップなどの貴重なデータをダウンロードできる。
実際にパッラーディオの作品を見て驚かされるのは、そのプロポーションと佇まいの美しさである。バシリカの列柱に用いられたセルリアーナという建築言語の精緻な展開、ロトンダの完璧なプロポーション、そしてヴェネツィア近郊なので少し遠いのだが、ヴィラ・フォスカリ(通称マルコンテンタ)のこの世のものとは思えない美しい佇まいを是非実際に訪れて経験していただきたい。
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pic ヴィラ・ヴァルマラーナ
pic ヴィラ・ティエーネ
pic ヴィラ・フォスカリ(ラ・マルコンテンタ)[1] [2]
pic ヴィラ・ヴァルマラーナ
pic ヴィラ・アルメリコ・キャプラ(ラ・ロトンダ)[1] [2]
pic テンピエット・バルバロ
pic パラッツォ・ティエーネ
pic パラッツォ・ポルト
pic カーサ・コゴッロ
pic ロッジア・デル・カピタニアート
pic バッサーノ・デル・グラッパの橋
pic パラッツォ・ポルト・ブレガンツェ
pic テアトロ・オリンピコ
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Photo Archives|五十嵐太郎